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仕事が楽しくて仕方がない人を一人でも多く増やす

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ゲシュタルト療法

ゲシュタルトとは「部分部分あるいは要素要素をひとつの意味ある全体像にまとめあげたもの」という意味です。

なんじゃそれ??? と思いましたよね。全然わかりませんよね。私もさっぱりなんのこっちゃわかりません。でも全然、まったく問題ありません。こういう表現を理解しようと努力する必要もまったくありません。なので、100%無視してください。

ここでは、「セルフ・イメージ」と理解してください。「自分はこういう人間である」という思い込み、これをゲシュタルトという、と言う風に理解してください。

さて、こうした自分自身像(思い込み)を作っては壊し、作っては壊していく過程を経て本当の自分自身、リアルな自分に気づいていく、という考え方をこの療法はとっています。

したがって理性を捨てて、身体の感覚に耳を傾けよ、というのです。

怒り、悲しみ、喜び、楽しさといった感情のおもむくまま、そのまま、ダイレクトに表現することを要求してきます。あるがままの自分になれ、と迫るわけです。今この瞬間生きる、ということを最重要視するのです。

「生の自分をそのままさらけだせ!!」といっているわけです。

こういう考え方ですから、おのずと面談の雰囲気もカールロジャースの来談者中心療法とはまったく違います。私はカールロジャースのビデオもパールズのビデオも両方見ましたが、面談の進め方、対応もまったく違います。

パールズはほんと自分の言いたいことを言いたい放題という感じでした。

いくつかの具体的な技法を紹介します。

☆エンプティチェア

2つの椅子を用意します。一方に自分、もう一方には空の椅子。その2つの椅子を利用して一人二役を演じるのです。

たとえば、父親に対し非常な反発心を持っているとします。まず、自分がからのイスに向かって何かしゃべります。

あたかも父に向かってしゃべるように「大体、親父はうるさいんだよね」と。

今度は椅子を移ってあたかも父になったように自分に向かって

「お前はそう言うけどな、父さんはお前のことを心配していってるんだぞ。なぜ、その気持ちがお前にはわからんのだ」とか言う。

そうしてまた、元の椅子に戻って

「俺にはわからないね。ただ、うるさくしか聞こえないね。大体、親父は昔から俺のことなんか、ほったらかしで、仕事ばっかりしてたじゃないか」

などと一人二役を演じていきます。

そうすると案外自分では気づかなかった父親の気持ちがなんとなくわかってくる、という仕掛けです。

☆ぬいぐるみを憎い人だと思って、罵詈雑言を浴びせる

ぬいぐるみを自分の憎い人だと思って、思いっきり感情をぶつける。これは私も実際にその場面には立ち会ったことはないのですが、最初は遠慮がちに言っていた人が、そのうち爆発し出して、もうメチャクチャに汚い言葉でののしりはじめ泣き叫び、ぬいぐるみを投げつけて、めちゃめちゃに壊してしまう、ということもあるそうです。でも、その人の場合はその嵐が過ぎると、とてもすっきりして、相手のことが憎くなくなった、とのことでした。

☆円陣を組んで誉めまくる

数名の人が円陣を組んで座ります。順番に一人の人に残りの人が質問をします。そして、その回答を聞いた人が最後に順番に一人の人の印象を述べ合うのです。できる限り最大限の誉め言葉で。

そうすると誉められた人には劇的な感動がきます。思わずその場で泣き出すかたもいらっしゃいます。人はめったに誉められる場面に出会ってません。ですから、一度に多くの人から誉められると、いままで欠落していた脳の回線に電気が走り、ビビッとくるわけですね。

この「人を誉めまくる」というのは実に強力な効果をもたらします。

ゲシュタルトはもう、感情をそのままストレートに表現する、という点につきると思います。今この瞬間の感情を何も格好つけずに、全身で表現する、これですね。

☆ゲシュタルト療法の特徴

特徴をまとめます(『』部分は國分康孝さんの「カウンセリング理論」からの抜粋です)。

『今を生きる。明日を思い煩わず、過去に縛られず、今を生きる。』

『ここで生きる。読書しているときは遊びを忘れ、遊んでいるときは読書を忘れる。』

『想像に遊ばない。「だろう」の生き方をしない。実際体験に身を挺する。』

『喜び、悲しみ、怒り、性感情を表現することをためらわない。多くのひとはそうしないで、説明、評価、正当化、変容を試みている。生の実体から離れるばかりである。』

『つらいこと不快なことがあればそれにさからわない。逃げない。つらいときにはつらさに、浸りきり、不快なときは不快になりきる。』

『他人の決めた道徳律に縛られない。』

『他人がこうしたから自分はこうしたと言わない。自分がそうしたいから、そうしたのだ、と考える。』

『人がなんと言おうと、これが自分なのだ、と実態に沿う。ぶらない、気取らない飾らない。』





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